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スポーツフェスタ(4年生保護者)
4月下旬、高等部主催のスポーツフェスタが開催されました。
少しずつ参加者が揃ってきて、それぞれに場所取りとテント設営。
手作りのプログラムが配られ、ほっこりしました。
高等部の「スポーツフェスタを始めます」という掛け声から始まりました。
まずは、全員で準備体操から始めました。
元気一杯走っている姿は可愛らしく、高等部のお兄さんお姉さんの大きさが際立って見えました。
赤102コ、白90コという結果になりましたが、一生懸命に玉を入れる姿は両者ともとても良かったです。
次にスウェーデンリレー。
1〜4年生で赤2名、白2名で1年生からスタートします。学年によって走る距離が変わります。
まだまだ小さな身体で思い切り走る姿はとても可愛らしく、頑張りが伝わってきます。
赤、白を間違えて相手チームへタッチしてしまう姿も見られ微笑ましかったです。
5年生から高等部の障害物リレー。
最初は頭に板を乗せて、落とさないようにバランスをとって歩きます。
風があるため、皿回しを選んだ子はいませんでした。
最後に、積み木を40gになるよう秤に乗せたらゴールまで走り、次の走者へタッチしていきます。
どの障害物もこなせてしまう様子から、5年生を境にぐっと違いが出てくるのが伝わりました。
障害物リレーはとても見応えがあって、応援しながら自分も参加したいと思えるほど楽しくなりました。
次に綱引き。
高等部の赤白対戦です。
力強く競り合う姿は大人顔負けです。
1年生から、高等部まで続くリレー。
小さな子からどんどん背が大きくなり、スピード感も変化するリレーは、まさに、成長の過程を感じました。
温かみのあるスポーツフェスタを主催してくれた高等部に感謝致します。
【家づくり・木の伐採】(2年生保護者より)
山へ。
「これからヒノキを一本伐ります。」
「今から木を伐ります。」
「頭の上に木が倒れてきたら
逃げないと命を落とします。」
「よそ見をしないで、
自分の身は自分で守ること。」
その真剣な眼差し、語気の強さは、
伝える相手が子どもたちであっても
少しも和らぐことはなく
これから木を一本伐るということが
どういうことなのかを
包み隠さず伝えてくれます。
伐採の流れとしては、
まず、木こりの杉野さんが倒したい方向に
”受口”と呼ばれる切り込みを入れ、
続いて反対側から”追口”と
いう切れ込みを入れます。
全身オレンジ色の作業服を
身につけた杉野さん。
腰に付けた熊鈴が心地よい音を響かせ、
てきぱきと準備を進めながら
木が一本なくなることでこの場所が
どのくらい明るくなるのか、
伐る前にこの”暗さ”を覚えておいてほしい、
と写真撮影を促します。
立ち会いに来ていた
山主の安藤さんのご挨拶があり、
粛々と山の神様にお供えをしたら、
いよいよヒノキの伐採です。
そして、そんな
子どもたちの様子を見守りつつも
受口を作る際の、
辺りにフワッと漂う木の香りに
心ときめかせ、
文字通り森林浴にふける保護者の方々。
続いてカンカンという斧の音
最初は先の方がぐらぐらと揺れるくらい。
倒れたばかりの木に
子どもたちが次々とまたがり、
手で触ったり引っ張ったり
叩いてみたり。
計算通りに2本の木の間に
倒れたヒノキを囲んで
無事作業を終え、
いくぶん表情を和らげた
杉野さんが解説してくれます。
普通、林業の現場では、
すぐに枝葉を落として
すぐに枝葉を落として
売り物になる長さに伐り、
搬出、運搬するそうですが、
それを行わず、
伐った木は、
その木が育った森の中で
「葉枯らし」を行う。
搬出、運搬するそうですが、
それを行わず、
伐った木は、
その木が育った森の中で
「葉枯らし」を行う。
木は葉っぱがついたままなので、
光合成を続けるが、
根は切り離されているので水は吸えず、
木の本来の生体能力を利用することで
木が穏やかに乾いていく。
葉っぱが光合成を止める
数ヶ月から半年、
このまま置くことで脂分が残り、
乾いているけどしっとりとした
木材として良い状態になるそうです。
光合成を続けるが、
根は切り離されているので水は吸えず、
木の本来の生体能力を利用することで
木が穏やかに乾いていく。
葉っぱが光合成を止める
数ヶ月から半年、
このまま置くことで脂分が残り、
乾いているけどしっとりとした
木材として良い状態になるそうです。
加えて、太陽の光が弱まり
光合成が穏やかな秋・冬・春の季節、
その中でも6~7回訪れる新月期と
呼ばれる期間に伐採することで、
根から吸い上げる水の量が少ない
木を選ぶことができる。
光合成が穏やかな秋・冬・春の季節、
その中でも6~7回訪れる新月期と
呼ばれる期間に伐採することで、
根から吸い上げる水の量が少ない
木を選ぶことができる。
満月の頃はバイオカーブの上昇がピークで
植物の澱粉が増え虫がつきやすくなり
新月の頃は下降のピークで澱粉が減り、
虫が寄りにくくなる。
植物の澱粉が増え虫がつきやすくなり
新月の頃は下降のピークで澱粉が減り、
虫が寄りにくくなる。
子どもたちが元気よく遊びまわる間、
倒したばかりのヒノキの根元に近い部分から
大きな輪切りを作り子どもたちにプレゼント。
水分をたっぷり含んだ輪切りを
太陽に透かしてみると
オレンジ色に透ける部分と
くっきり分かれて見えて、
また驚きの声が広がります。
倒したばかりのヒノキの根元に近い部分から
大きな輪切りを作り子どもたちにプレゼント。
水分をたっぷり含んだ輪切りを
太陽に透かしてみると
オレンジ色に透ける部分と
くっきり分かれて見えて、
また驚きの声が広がります。
輪切りを作る際に出た木屑も
ヒノキの香りがいっぱい。
保護者の手で丁寧にすくって後で
みんなで分けて持ち帰りました。
ヒノキの香りがいっぱい。
保護者の手で丁寧にすくって後で
みんなで分けて持ち帰りました。
「杉野さんはね、木を一本切ったら
全部使えるように工夫しているんだよ」
全部使えるように工夫しているんだよ」
という先生の言葉を思い出します。
標高1000メートル、
樹齢200年300年を超える巨木の
そびえ立つ天然林。
本来なら靴の汚れを落としてから
入るべき、大切な森です。
樹齢200年300年を超える巨木の
そびえ立つ天然林。
本来なら靴の汚れを落としてから
入るべき、大切な森です。
入り口で一人ずつ
登山者カウンターを回し、
杉野さんを先頭に長い列を組んで、
そびえ立つ木々の中を進んでいきます。
登山者カウンターを回し、
杉野さんを先頭に長い列を組んで、
そびえ立つ木々の中を進んでいきます。
入り口付近にある公園広場で
敷物を広げ、まずは腹ごしらえ。
見渡す限りあちこちに雪が残り、
予想以上の寒さの中、皆で肩を寄せ合って
お弁当を食べました。
敷物を広げ、まずは腹ごしらえ。
見渡す限りあちこちに雪が残り、
予想以上の寒さの中、皆で肩を寄せ合って
お弁当を食べました。
子どもの足と、
夏タイヤの車での帰路を考慮して
夏タイヤの車での帰路を考慮して
今日はショートコースにしましょう、と杉野さん。
「(倒れている木を指して)このくらいの範囲で
地球上の人より多い数の微生物が
生息しています。」
生息しています。」
「倒れた木が微生物を育み、葉を虫が食べ、
栄養を作り栄養のある森は
綺麗で美味しい水を作る。」
栄養を作り栄養のある森は
綺麗で美味しい水を作る。」
「倒れた木の周りに落ちた
木の子どもがまた大きな木になり、
影を作り、命を育み、倒れ、また光が差し込む。
ここだけで食物連鎖が完結しているのです。」
木の子どもがまた大きな木になり、
影を作り、命を育み、倒れ、また光が差し込む。
ここだけで食物連鎖が完結しているのです。」
倒れた樹木に皆、手のひらを乗せます。
「この柔らかさを覚えておいてください。
微生物がだんだん柔らかくした樹木の感覚を。
柔らかくなった地面の感覚を。
これが微生物の作りだした環境なのです。」
これが微生物の作りだした環境なのです。」
小一時間ほど森の中を歩き、
元の入り口に戻ってきました。
この頃には子どもたちも緊張が解け、
すっかり人気者となった杉野さんの周りに
押し合いへし合い。
元の入り口に戻ってきました。
この頃には子どもたちも緊張が解け、
すっかり人気者となった杉野さんの周りに
押し合いへし合い。
木こりのお仕事は、
一本の木をきちんと使うということ。
一本の木をきちんと使うということ。
伐採する木や、その木が育った森に、
その森を支える数多の命が
そこに在ることへの敬意と感謝、
その真摯な姿、
シンプルな思想に
終始胸が熱くなる思いでした。
その森を支える数多の命が
そこに在ることへの敬意と感謝、
その真摯な姿、
シンプルな思想に
終始胸が熱くなる思いでした。
入学式に参加して(10年生保護者)
新入生は、高等部のお兄さんやお姉さんと
手をつないで入場しました。
そして、一人ずつ花のアーチをくぐって
担任の先生とのごあいさつしました。
高等部の子たちから歌のプレゼント。
澄み切った声が美しかったです。
先生方からの歌のプレゼント。
思いがこもっていて素敵でした。
親御さんも同様に緊張されている方もいらっしゃったので、
少しでもほっとしていただけたらと思いました。
在校生保護者からは新入生サポートのメンバー、
広報WG*の撮影メンバーが出席しました。
自分たちも最初はわからないことだらけだったので、
新入のご家庭にはサポートWGのメンバーを
頼っていただけたらなと思っています。
【12年生オイリュトミー公演】(1年生保護者)
続いては、ソロでの演目です。
ベートーヴェン
「ピアノソナタ第4楽章op7−3よりミノーレ」
曲の雰囲気や衣装もそれぞれ違い、
それぞれの個性を全身で表現する姿に感動しました。
素敵な3人のこれからのご活躍に
エールを送ります。