カテゴリ : 授業内容

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現在、大工の中村武司さんのもとで 見習いとして
働いている丹羽広大さん (愛知シュタイナー学園1期生)に、

ご自身が家づくりの授業を受けた 当時の想いを
振り返っていただきました。 (ニュースレターに記載文章の 全文になります)

4年生で体験した家づくりの授業。


何もなかった空間に柱をたて、
その柱と柱を繋ぐ壁をつけ、 そこに屋根をかけ、
新たな小さくも無限な世界


(小さな家の中で、これから 自分たちはどのように過ごし、遊び、 楽しむかという選択肢が無限にある世界) を生み出せることに感動しました。
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自分の背丈より大きなものを作る
ということがはじめてだったので、
授業期間中はわくわくしっぱなしでした。


そして、中村さんが 魔法使いのように見えました。
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現在さまざまな先輩大工さんのもとについて 仕事していますが、
そのひとたちの熟練された技は、
今でも私にとって 魔法の領域に近いように感じます。


当時、中村さんが自分たちよりも 楽しそうにしている姿は
とても印象的でした。 そんな中村さんのもとで仕事が
できているお弟子さんに 少し嫉妬したのを覚えています。

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また、壁を作る一連の作業が とても印象的でした。


特に小舞を編むのは とても楽しかったです。


それまで通り抜ける事ができていた 柱と柱の間の空間に
小舞がかかったとき、 向こうが透けて見えるのに
通れなくなってしまったことに 特別な違和感を感じたのを覚えています。



その小舞という繊細で透明な壁が とても美しく好きでした。



そのため土壁で その美しい小舞を覆ってしまうと
知ったときは寂しかったです。



正直このままでいいのにとまで 思っていました。



でも、中村さんの窓を作ろうという 提案のおかげで
その悩みは解決しました。



「小舞が見えるんだ!やった!
中村さんナイスアイデア!!」って。



今思うと、小舞という優しい壁によって 繋がれていた内と外の関係性が 好きだったのだと思います。



だから、土壁でその両者を 遮断してしまうことに
抵抗を覚えたのでしょう。

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内と外を優しく仕切ることによって できる両者の繊細な関係性を、 どのような手段で作り出すかということは、
今の自分のなかで大きなテーマです。



当時あまり好きではなかった土壁も、
いまでは内と外を遮断するのではなく、
むしろ繋ぐ手段であると考えているので 魅力的に感じます。

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そのとき感じた壁に対する感覚は、
自分が和建築に惹かれる きっかけであったと思います。


私は4年生の家作りの授業を境に、
ものの見方が変わりました。



この世界にあるものが人の手によって 形作られたものか、
自然の力によってできたものかの識別を
意識的にするようになりました。


そして、人の手によって作られたものに対し、
そのものの背景にはどんな人がいて、
どんな思いがあるのかということに
思いを馳せるようになりました。


どんな家にしたいかという構想から始まり、

どんな形の窓にしたいか、

どんな使い方をしたいかなど、

家づくりの授業の中で自分の考えや 価値観を取り入れられたという
成功体験のようなものを得たことにより、



他のものには誰のどんな思いが込められて いるのかを考えるようになりました。

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普段私たちが目にしている 完成されたものは
氷山の一角でしかなく、


人の手によって作られたものの背景には、
それを作った人々の技術や知識、
考え方や価値観が含まれているという 大切な気づきを家作りの授業を通して 得ることができました。


4年生で行った家づくりという特別な体験は、
わたしにとって大きなターニングポイントで
あったことは間違いありません。



いま確実に言えることは、 この授業があったから
今の自分の充実した学び多き日々がある ということです。



そんな特別な授業を用意してくれた先生方、 中村さん、そのほか関わって下さった 皆さんには感謝しかありません。



この場をお借りしてお礼させていただきます。
ありがとうございました。

(第1期生 卒業生)

2021.12/12
大人のための体験授業 第1回
エポック授業:「1ってなあに?」 1年生算数
詳細とお申込みはこちら 残席3名(12/8現在) 2022. 1/8 学園説明会(入学説明会)
2022年度新一年生入学希望の方 転入希望の方 ご興味のある方
詳細とお申込みはこちら
2022. 1/9
大人のための体験授業 第2回
エポック授業「分数ってむずかしい?」 4、5年算数
詳細とお申込みはこちら 2022. 1/23
オイリュトミー講座
(7年生以上のオイリュトミー体験とお話)
詳細とお申込みはこちら 2022. 2/20 第2回「おはなしと手仕事 ことり」
(対象:未就学児の保護者さん)
詳細とお申込みはこちら

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 秋風が心地よく、虫の音が響くこの頃、秋分の日をこえて9月下旬に4年生のミカエル祭「古事 記劇」が行われました。この日に向けて、4年生の子どもたちは2学期から劇の練習に取り組んでい ました。


 私が古事記劇を初めて観たのは2年前でした。あのときの子どもたちも、とても堂々としてそれぞれの役割を全うし、ときに助け合い、微笑ましく観劇させていただきましたが、我が子はどんな成長をみせてくれるのだろうと、心待ちにしていました。
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 さあ、いよいよ古事記劇の始まりです。 担任の先生の挨拶後、笛の音が鳴ると、6人の子どもたちが前に一列に並びます。笛の音が終わると、 一斉に日本神話で天地開闢(てんちかいびゃく)のときに神世七神がなる詩をスラスラと6人声を揃えて語り出し、圧巻でした。語りが終わると、子どもたちは、それぞれの役に入っていきます。


 古事記劇当日の朝、学校に向かう車の中で、「伊邪那美が醜くなった自分の姿を大切な人に見られて悔しい」という感覚があまりわからず、感情をこめて言えるかが心配だと話してくれた娘。 なるほど、こうして日常で感じたことをもとに演技をするよう、担任の先生とひとつずつ積み重 ねてきたのかと、朝から感動していました。本番ではしっかり声も出ていて、恨めしい気持ちや悔しい気持ちを彼女の精一杯で表現できていたと思います。

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 伊邪那岐と伊邪那美が天の御柱を左右から廻って再び出会い、結婚を申し込むとき、恥ずかしさ の残る二人にほっこりし、伊邪那美に会いたくて泣き叫んでいる須佐之男命には、迫真の演技にさすが!という声とともに、笑いがおきました。天岩戸に閉じこもってしまった天照大御神を引っ 張り出すための神々の音楽や、天鈿女命の踊りには一緒になってリズムをとり、7年生の先輩たちの見事な八岐大蛇の動きに息を飲み、須佐之男命が退治したときには拍手喝采でした。余談ではありますが、この八岐大蛇は、代々受け継がれてきた大切なもの。そして、登場したときは、必ず下級生のところに行って、少し驚かせるというのが伝統です(笑)。
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古事記劇をやりきり、12年生の先輩たちと保護者からたくさんの拍手を浴びている子どもたちの顔は、晴れ晴れとしてスッキリいい笑顔。親としてもとっても嬉しかったです。
そして、全てのことが終了し、教室に戻った子どもたちへの祝福として、テーブルいっぱいに並 べられた保護者お手製のたくさんのおやつにフルーツ。「わぁ~!」と言って喜んでくれる姿を想像してセッティングしているだけで幸せな気持ちになりました。
 4年生になって、家づくりに始まり、畑と田んぼ、加えて古事記劇と、毎日目まぐるしく過ごし ているにも関わらず、ひとつひとつ楽しんで取り組んでいる娘の姿は、みるみる逞しく、少しずつ自信が育っているように感じました。子どもたち同士の絆も深まっていることは、親として喜びでしかありません。どんな困難があろうとも、しっかりと「自分」を持ち、自信を持って生きていって欲しいと願っています。これからも、どんな成長をみせてくれるのか、楽しみでなりません。

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 最後に、子どもたちに寄り添い、学びを深めて下さった担任の先生や多くの先生方、お手伝い をしてくれた7年生の先輩たち、古事記劇を作り上げることにご協力くださった多くの皆様に厚く 御礼申し上げます。ありがとうございました。
(4年生保護者)

~講座・体験授業の予定~ 2021. 11/3 【まちミル】算数
数の秘密に触れる糸掛けの体験授業 詳細とお申込みはこちら
2021. 11/3

【まちミル】子どものための手仕事 

ミツロウ粘土細工や羊毛ボール作り体験授業
詳細とお申込みはこちら 2021. 11/21  第1回 「おはなしと手仕事 ことり」
(対象:未就学児の保護者さん)
詳細とお申込みはこちら
2021. 12/12  
大人のための体験授業 第1回
エポック授業:「1ってなあに?」 1年生算数
*詳細とお申込みはお待ちください。

北棟ホールの扉にウッドアート。
高等部の卒業制作です。
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おこしもの作り
3月1日に1年生から3年生でおこしものを作りました。 公式Facebookページより
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Facebookページから。 6年生の3学期外部活動として「資源ごみ」 について学んでいます。 学園の近くに「日進エコステーション 」通称「エコドーム があります。 市民の方々が持ち込んでくださった資源ごみを、リサイクルして再利用する素晴しい取り組みが行われています。 6年生の彼らにとって良い見学ができました。

6年
























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