カテゴリ : 授業内容

4月下旬、春の心地よい風とやわらかな日差しが降り注ぐ中、学園近くの広場にて、6年生による古代オリンピック競技会が行われました。
この日は、全学年の子どもたちと保護者が集い、皆で観戦しました。
シュタイナー学園のオリンピック競技会は、古代ギリシアで行われていた競技会を模して行われます。
出場する選手と先生は、キトンという白い木綿の服を着ていました。
賑やかだった会場も、6年生が太鼓の音に合わせながら歩いて入場すると、厳粛な雰囲気に包まれ、低学年の子どもたちも息をのみ真剣な眼差しで見つめていました。
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競技が始まる前に、笛の合奏と選手宣誓がありました。
一人ひとり頑張りたいことを皆の前で宣誓する、その凛とした姿が印象的でした。
競技が始まり、短距離走や中距離走、レスリングの時などは、手を叩いたり声をかけたりして皆で応援しました。
槍投げなどの個人種目では、選手一人ひとりに拍手が送られます。
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6年生が堂々と意欲的に取り組む姿を見て、下のクラスの子どもたちは、憧れの気持ちが高まっているように感じられました。
上のクラスの子どもたちは、6年生の頑張りをあたたかく優しく見守っているように見え、そんな子どもたちの姿を感じることができ、この場に居られることがとても嬉しく、ありがたい気持ちになりました。
競技が終わり最後に、選手それぞれが先生から称賛の言葉と共にオリーブの冠をかぶせてもらい、歓びの歌を歌ってオリンピック競技会は閉会しました。
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選手たちは皆、精一杯の力を出し自信に満ちているように見えました。
オリンピック競技会の後は、全学年でのリレーで盛り上がり、リレーの後は保護者も加わり、全参加者でマイムマイムを踊りました。
その後、保護者持ち寄りの手作りおやつが並べられた交流会があり、和やかな楽しい時間を過ごしました。
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選手の皆さん、担当の先生方、リレーの進行をしてくださった高等部の皆さん、交流会担当の保護者の皆さん、素敵な時間をありがとうございました。
(2年生保護者)

・・今後の開催イベント・・
2023年5月21日(日)
にじいろまつり
親子で体験するシュタイナー教育と手づくり市
詳細はこちら
入場無料

2023年6月18日(日)
学園説明会
要予約
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(準備風景)


シェイクスピアなのである。
わたくし、大人です。

20年超、演劇を
趣味としてきました。
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それでもこれをやれと言われたら 相当な覚悟をせねばなりません。
もう一度言います。
シェイクスピアなのである。
しかも「オセロ」。

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一般的に演劇では、 演じる役が自分と近い人物であればあるほど 役作りのアプローチもしやすくなるものです。 学園の10年生が演じるならば、 「現代の、日本の、高校生の、女の子たちのお話」 ならば作品理解も深めやすいでしょう。
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しかしオセロは「時代も、国も、年齢も、 (大半が)性別も違う人物たちのお話」なのです。
10年生って16歳ですよね? 全員女の子ですよね? はっきり言ってハードル ガン上げムチャぶりです。

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学園の演劇の授業では、 これまでもよく海外作品に
取り組んできましたが、 そこに先生方の半端ない 意気込みをいつも感じます。


本番の舞台上では、 作品との取っ組み合いの成果でしょう、 どの子たちも 目に見えぬ擦り傷や痣を全身に負いながら、 瞳を輝かせ、役を生きようとしていることを 毎回客席で感じます。
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一方、少々もどかしい思いを 抱いてきたことも事実です。 役の持つ多くの属性を理解し、 それを表現することに力を使ってしまうことで、 役そのものの内面に向き合うことが どの程度できているのか、 疑問に感じてもいました。
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そのような意味で 今回10年生が行った、 戯曲を現代に置き換える
アレンジというのは、 私のもどかしさを 打ち消してくれる試みでした。
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当日配られたパンフレットによると、 この作品はオセロの悲劇性を 深く感じる場面を抜き出し、 各エチュードの構想を それぞれの10年生が考え、 先生の力を借りて 台本に仕立てたそうです。
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パンフレットにはエチュードごとに 登場人物の関係図が描かれ、 彼女たちの捉えた悲劇の構図が 示されています。 その中には「恨んでいる」「憎んでいる」 「嫉妬」などの言葉が出てきますが、 それらの感情が引き起こす 人間関係の変化を実際に演じて見せるのですから、 人生経験16年の彼女たちには 大仕事のはずです。
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しかし、現代版アレンジのおかげで、 原作の大げさな言葉遣いに振り回されることなく、 観客に多くの情報を理解させる作業からも解放され、 等身大の彼女たちで演技できていたことが 素直に良かったと思えました。
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例えば、エチュードの中で、 「いやな人が来る」と知った時の役の 気持ちや二人の関係性の変化を演技から 受け取ることができました。
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それもぐるんと180度ではなく 直角手前の80度くらいの感覚を。 気持ちいいです。 そして押したり引いたりで 少しずつ変わる会話のバランス。
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それらを丁寧に拾い上げ
紡いでいくことで 人間関係が浮かぶ作品だったと思います。
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この世は、誰がいい人で誰が悪い人なんて 単純なものではない。 誰もが悪にも善にもなりうる、 そのバランスの上に生きている。
そのバランスが崩れたとき、悲劇が起きる。 そのことを示してくれるような 少女たちの熱演でした。
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最後の1シーンだけは
原作そのままを がむしゃらに取っ組み合って 演じていました。
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善を貫ぬくことさえ 悲劇を起こすとすれば、 その善は悪なのか。 では本当の善とは何か。 そんな問いかけが 胸にポツンと落ちたとき、 幕が下りました。
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最後にもう一度言います。
シェイクスピアなのである。
(5年生保護者)

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(お手伝いしてくれた11年生とともに) ・・今後のイベント・・ 2023年5月10日(水) おはなしと小さな手仕事「ことり」 (*未就学児保護者向け) 予約要 詳細は公式WEBにて近日公開します 2023年5月21日(日) にじいろまつり 親子で体験するシュタイナー教育と手作り市 詳細は公式WEBにて近日公開します 予約不要・入場無料 2023年6月18日(日) 学園説明会 予約要 詳細は公式WEBにて近日公開します
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1月27日に、学園ホールにてオイリュトミー発表会がありました。昨年度は、全学年の発表会は行なわれなかったので、久しぶりに1年生から10年生までのオイリュトミーを見ることができました。


初めは1年生です。三島先生から低学年のオイリュトミーについて話を聞き、発表が始まりました。低学年は、先生と一緒に輪になって動きます。可愛らしい1年生の子どもたちは、先生と一緒に、種になったり、お日様になったり、楽しそうに動き、会場が温かな雰囲気に包まれました。
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続いて2年生の発表です。輪になって動き始め、友達に向かって真っ直ぐ動いたり、友達の周りを回ったり、元気よく動いていました。
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3年生は、音楽に合わせてリズムよく動きました。アラベスクの曲では、向かい合い、手をクロスさせるポーズをして、自分と世界との境界を作りながら動いていました。
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4年生は、輪になった形の中にお手玉を置き、フォルメンを動きました。相手と交差して動いた後は正面を向いて、堂々と発表する姿に成長を感じました。
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5年生は、一人ひとり異なる色の衣装で、音楽に合わせて交差する動きが美しかったです。表現力豊かに動いていました。
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6.7年生は、身体も大きくなり、動きに迫力がありました。より深く、音楽や言葉を表現できていて、見とれてしまいました。
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8年生は、トルコ行進曲に合わせて、銅の棒を使って動きました。お互いに棒を投げて、受け取ったり、途中、戦いの動きも取り入れたり、とても面白く、見応えがありました。
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最後の10年生の発表は、二つの作品の表現に取り組んでいました。今までの練習の積み重ねで、このような美しい動きができるようになるのだ、と分かりました。これからも表現力を磨いていって欲しいです。
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1年生から10年生までの発表を観て、学年ごとに成長に合わせた動きがあり、それぞれの学年にとって必要なオイリュトミーの動きがあるんだなぁと感じました。これからも、子どもたちの成長とともにあるオイリュトミーを観るのがとても楽しみです。
(4年生保護者)

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前回に続いて今回は、10年生2人と11年生2人の実習発表が行われました。

高校生たちが体験したことや感じたことを、自分の言葉で表現している姿が素晴らしかったです。


まずは10年生の発表から。

興味があることを体験できる場に決めた人、自分が克服したいことを視点に実習先を決めた人、実習先選びからそれぞれの道がありました。

選んだ理由、具体的な仕事内容、実習を通して感じたことをまとめ、スライドを使いながら伝えてくれました。
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ヴァイオリンの製作所とカフェで実習をしてきた2人。

実習後には、今までになかった新しい発見や興味が生まれたと語ってくれました。

彼らを通して、私の知らなかった新しい世界を見聞きさせてもらえる楽しい時間でした。

働くということ、仕事とはどんなものなのかを体験し、考えることが、彼らの将来に繋がるステップになるんだなぁと感心しました。

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11年生は福祉現場での実習でした。

実習先を決めるときの消極的な気持ちや、実習中に感じたフラストレーションなど、10年生よりも内面的な部分がより具体的な言葉になっていました。

保育園と障がい者就労継続支援A型事業所で実習をしてきた2人。

その場で関わる様々な人とのコミュニケーションについて、それぞれ悩み苦戦した姿が印象に残りました。
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身近な他者に対して、私たちは自分と同じように感じていると勘違いしがちです。他者との違いを意識し、どう接したら良いかを考える姿勢は、私も日常生活で忘れてはいけないと気づかされました。


自分がどんな意気込みで取り組み、それがどんな影響を及ぼしたのか。

自分がどんな行動をして、何を感じたのか。

それらをどう活かしていけるのか。

自分の中で考え、振り返り、言葉にして伝える。

高等部で何度か行う実習と発表は、生きていく力を養う学びなのだなぁと、深く実感した実習発表でした。
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よく見せようとか、繕ったりすることなく、ありのままの姿をみせてくれる彼らが美しくてかっこいい。

生きているなぁ!と、感じさせてもらいました。

自分の子ども以外の生徒たちも、親戚の子どもの様に成長を喜べるこの学園が、とても心地良いです。

今回も発表の場を共有させていただけたことに感謝でいっぱいです。

ありがとうございました。

(6年生保護者)
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・・今後の開催イベント・・

1/7(土) 説明会 【二次募集】 


・・募集中・・

学童指導員▶︎詳細

音楽科非常勤講師・常勤職員▶︎詳細 

3、4年生「家づくりの学び」を写真とともに振り返ります。
まずは、材料の竹を切り出すところから。
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地鎮祭の様子。
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土壁の準備。藁を切って土に混ぜ込みます。
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様々な道具を使わせてもらいました。
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子どもたちが山で伐り倒した木が棟木として取り付けられます。
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竹と縄で小舞を編み、土壁の下地を作ります。
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いよいよ壁を塗ってゆきます。
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展望スペースの床板を取り付け。
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子どもたちに大人気の大工さん。
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ご近所の方を招待して、餅まきをおこないました。
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・・今後の開催イベント・・
6/4(土)
学園説明会 ご予約受付中
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