カテゴリ : 授業内容

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「あ。私、好き」

会場に一歩入った時の心の声だった

木組みの梁が縦横に走るホール。

の高い梁から吊り下げられた
いくつもの縄と板

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それらは
ブランコのようにも見え、
つい手を伸ばしたくなる

抽象舞台が好きな私は、
上下の広がりを意識させる
現代アートのよう空間に心が躍った

して舞台を挟んで
真っ二つに割れた客席

向かい合って席に座れ
客同士の表情まで
見える。

これまた円形劇場が好きなので
こういう客席の配置にワクワクする。

舞台と客席境界線があいまいになって
観客も作品世界の内側にいるよう
られからだ

観る前から来てよかったと確信した。


たった二人の卒業生が上演する
「人間裏切り中」彼らが一から
自分たちで創り上げた
戯曲である

二人の手によるオリジナル脚本で、
真面目で孤独な医者石無(いしなさ)
少し風変わりな患者 臼井(うすい)
3日間のやりとりを描いた二人芝居


1日目。

医者
である石無
毎朝同じ日課をこなし
同じ船で病院に

ルーティンを愛する彼のもとに
一人の患者、臼井がやってきて
トラウマを消す夢視(ゆめみ)の
手術を
しつこく

いくら断られても明るく
へこたれない臼井
石無なんとか追い返す

2日目。

再び患者臼井やってくる

目的は友達になること。


海が怖くてを渡って来る臼井
船で通う石無を羨んで言う。

「陸より海の方が自由じゃないで

自分の意志があればどこへでも行ける!

そうか。

もしかしたら自由という海が怖いのは
医者の方のか。

だって自分次第なのだ、
手術を受けさせるかどうかも、
それによって人の命を
左右してしまうことも。

陰で手術反対に協力するのも
彼には自由が手に余るからではないのか。

誰かの決めたことに従う
ときに窮屈だときに開放

ところが正面から手術を迫る患者が現れ、
医者の日常に興味を持ち、
しかも友達になってしまったときに
また向き合わざるを得なくなった。

自分で決めるということに


3日目、

いつも通う船にもう船長はいない。

船の行方をに委ね
その先を決めるのは石無自身だ。

あんなに手術を望んでいた臼井は、
突風のように去っていく。

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橋を渡って。
それでも石無の心は穏やかだ
目の前に広がる迷ったりしないだろう。
少なくとも切れた電球を新しく替えるくらいには。

二人の関係性この物語の縦軸とするなら
横軸は「ゆらぎ」ではないかと思った。

海。の音船の揺れ。

人のも明日にはどう変わるかわからない。
だから
常に「裏切り中」なのかもしれない


意図か偶然かゆらゆら揺れる縄にも
そんなメッセージを感じ


他にも書きたいことはあるけれど
長くなるのでまたいつか

芸術に正解はないと思いつつ
私の解釈が的外れな深読み
でないことを祈る。


願わくば
なかなかいいとこ突いていますよ」と
12年生に言われたい


二人芝居独特の空気感があ

相手の演技を自分が受け止めなければ
誰も受け止める者がいない
真剣勝負

演じる者にとってはハードだ。

だからこそ、長い年月を一緒に過ごしてきた
二人の
最後の演劇にふさわしいと思った。

全力でお芝居を創ってくれてありがとう。

そして卒業おめでとう。


二人が学園という港を出て
大海原にどんな航路を描くのか
私たち橋の上から見ているよ

(6年生保護者)




・・今後開催のイベント情報・・


2024年4月20日(土)
第1回 教員採用説明会


連携型教員養成講座説明会

体験授業・教室見学など
詳細はこちら

2024年5月26日(日)
にじいろまつり
参加無料
詳細は近くなりましたら
こちら(学園WEB)に掲載します
*昨年の様子はこちら(ブログ記事)*


2024年5月26日(日)
第2回 教員採用説明会

連携型教員養成講座説明会

体験授業・教室見学・生徒の発表等
詳細はこちら


詳しくはこちらをご覧ください。


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2学期の学期祭は、各学年による
“オイリュトミー発表会”でした。

1年生から順番に発表が進み、
「いよいよ、12年生の番!」
…かと思いきや、
「12年生の発表は、卒業公演まで
楽しみにお待ちください。」
というアナウンスが… 

それから、ひと月ほど経過した1月13日。
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心待ちにしていた12年生
「卒業オイリュトミー公演」が
開催されました。

12年生は2人。

どのような構成、表現をするんだろう?!
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期待を寄せる中、
柔らかな素材の衣装に身を包んだ12年生2人が、
ゆっくりとホールへ入場。

いよいよ、公演スタートです。
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 清々しいピアノの伴奏と共に、
二人の滑らかな動きが会場へ広がっていきます。

観覧者それぞれが、それぞれの思いの中で、
その空間に浸り、二人の一挙手一投足を見守ります。
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時折、先生の抑揚豊かな朗読が合わさって、
会場全体が一気にオイリュトミーの世界に
包まれていきました。 

凛として美しく、
今にも宙を舞いそうな軽やかさと、
しかしながら、しっかりと地を踏みしめる安定感。
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視線、表情、四肢の動き、
そして、二人を包む光と音で、
二人からの言葉は無くとも、
何を言わんとしているかが
自然と心に伝わってきました。
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 割れんばかりの拍手が会場に響き渡り、
公演は終了。

文字どおり、胸がいっぱいになり、
涙が溢れました。

ご指導なさってきた先生方が、
拍手喝采を受ける二人の姿を涙ぐみながら
見守っておられました。
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そこには、
12年間のオイリュトミー集大成が在りました。

在校生たちは、 二人の姿を追いかけて
成長していくことでしょう。 
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12年生のお二人、本当に本当に、
素晴らしい公演でした。

素晴らしい時間を共有させて頂き、
本当にありがとうございました!

(1年生保護者)

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卒業オイリュトミー


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詳しくは
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自分の中学1、2年生のころを思い出すと、エネルギーを内へ内へと閉じ込めて、さなぎのように丸まっていました。

子どもから大人へと変容する時期。

世の中の暗い部分に妙に惹かれたりして、黒い服に身を包んだりしたものです。

けれども、内に向かうそのエネルギーは有り余るほど大きくて、やり場のないイライラをぶつけていたように思います。


そんな年頃にやってくる狂言の学び。

大きな声で、ゆっくり、はっきり、堂々とした態度で、が狂言の表現。

内にこもりがちなエネルギーを外へと向けることは、どれだけ勇気がいるだろう。

でも、それは同時に、社会と健全に結びつくための助けとなるのかもしれない。

そんなことを思いながら、狂言発表を鑑賞しました。


演目は「井杭(いぐい)」。

被ると姿が見えなくなる不思議な帽子を手に入れた井杭という男の子が、いたずらを働くという喜劇です。

600年も前に、透明人間のお話があったなんて!

透明人間になってみたいという願望や、面白さを感じる感性は、600年前の日本人も、今を生きる私たちも変わらないのかもしれません。


狂言師・井上松次郎先生のご指導のもと、 3ヶ月という限られた時間の中で基礎から学び、慣れない所作や言い回しを覚えた彼らの一生懸命な姿に、心から拍手を送りたいです。

(4年生保護者)
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2023愛知卒プロ本発表(掲示用)表
 今年度は、12年生の3大プロジェクトが年度後半に続きます。卒業オイリュトミー公演(2024年1月)・卒業演劇公演(2024年2月)に先駆けて、11月25日(土)に卒業プロジェクト本発表を開催します。

 今年度より、中学3年生以上の一般の方のご参加もできるようになりました。11月22日(水)までに、下記専用フォームよりお申し込みください。
 皆様のご来場をお待ちしております。

            記

1.概要
日時:2023年11月25日(土) 9:30~11:50 (9:15開場)
会場:愛知シュタイナー学園 北棟2階ホール
対象:中学3年生以上


2.タイムスケジュール
9:15 開場
9:30‐9:35 開会挨拶
9:35‐10:20 発表「私と写真」
10:20‐10:30 休憩
10:30‐11:15 発表「私にとって外国語とは」
11:15‐11:20 閉会挨拶
11:20‐11:50 ブース展示・アンケート記入
12:00 閉場


3.発表内容
「私と写真」
 私にとっての写真とはなんだろう。この一年間、「モノクロ」と焦点距離「85mm」の写真を中心に撮ってきた。その過程で、感じたこと・考えたことを発表する。

「私にとって外国語とは」
私の興味があるもの、そしていつの間にか私自身を構成する大部分になりつつあるもの。それが外国語だ。私が外国語の何に惹かれ、外国語にどんな意味を見出したのか。「私にとって外国語とは」という問いから得られた様々な気付きについて話したいと思う。


4.申し込み方法・期限
下記URLから、専用フォームにてお申し込みください。
https://forms.gle/cDQcxHDLKpJyUsfw6
申込期限 11月22日(水)


5.その他
*託児のご用意はございません。
*入場無料です。
*入場には事前申し込みが必要です。
*発表中の入退場はご遠慮ください。


 12年生2名は、一年かけてそれぞれが選んだテーマについて探求してきました。取り組みを通して、自分自身に向き合い、それぞれのテーマに向き合い、世界(社会)と向き合うことがプロジェクトの目的です。
 頭の中だけで考えるのではなく、作品制作やフィールドワークなど、手や足を使うことが条件ですが、プロジェクトの後半では、論文の執筆を通して自分の取り組みや考えを言語化することで、プロジェクト全体の深化を図ります。本発表ではさらに、「自分のプロジェクトについて、初めて聞く人がわかるように伝える」という課題にも挑戦します。
 プロジェクトに取り組んでいるときの二人は、ふだん、低学年の子どもたちと遊んであげているときとはまた違った表情を見せています。卒業を控えた二人の姿をご覧頂く機会もあとわずかです。ぜひご参加ください。

学園の創立記念日として9月29日は
「ミカエル祭」が行われました。

ミカエルというと、キリスト教等の大天使の一人で
”勇気を持つことの大切さ”を教えてくれます。

日本の神話でも、
古事記の中にスサノオノミコトが大蛇を退治する
という、”勇気を持つことの大切さ”を教えてくれる
場面があります。

ここ愛知シュタイナー学園では、
毎年、4年生が古事記劇を演じてきました。
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夏休みから、各家庭で、
古事記の冒頭文の暗唱が始まりました。

大人でも聞きなれない神様の名前の連続なんです。

それでも子どもたちは、
これまで上の学年の古事記劇を観劇してきたこともあって、

「ようやく自分たちの番だ!」

という気持ちが強いのか、
楽しげにすらすらと覚えてしまいます。
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演出も子どもたちと先生で
話しあって決めていくそうです。

「大蛇の首は神話では8本だけど、
8本も蛇の首を手作りできるかな?」と考えたり、

「スサノオノミコトが大泣きして暴れるシーンは
みんなで声を出そうよ」

など、積極的に様々な意見が出てきたそうです。

限られた時間の中で、
子どもたちはよく頑張りました。
それぞれに課題も見えたかな?
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4年生の古事記劇は、
シュタイナー学園に入学してから初めての本格的な演劇でした。

保護者としては、
一人ひとりの子どもたちの成長がわかり、
時にこみ上げてくる涙をぐっとこらえながら、
心の中で声援を送っていました。

「やりきったぞ!」というあの表情が忘れられないです。

(6、4年生保護者)
 

・・今後の開催イベント・・
2023年12月2日(土)
Christmas Market(予約不要)

2024年1月17日(水)
おはなしと小さな手仕事
ことり要予約)
(未就学児保護者向け)
詳細は開催日が近づきましたら
WEBに掲載予定

・・・

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