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先日、12年生の卒業プロジェクト発表会に

参加させていただきました。
卒業プロジェクトについては
授業でお世話になった
北海道や京田辺の先生とも相談しながら、
早くから取り組んでいたそうです。
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でも、3人ともなかなかうまくは進まず、 大まかなテーマは決まりつつも 今回の形にたどり着くまでに 悪戦苦闘したことを発表中に 打ち明けていました。
どの発表も、それぞれに素晴らしく、 細かいところまで紹介すると 長くなってしまうので控えますが、 3人に共通して言えるのは、 卒業プロジェクトを通して 「自分というものに深く出会った」 ということだと思います。
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「アニメ制作」に取り組んだ、 一人目の発表者は 相談した他校の先生に 「今まで本気で何かをやったこと 無いんじゃないの?」と ダメだしされてしまいますが、 そんな自分を見つめ、 「今回は本気でやってやろう」 と決意したそうです。 メインの作品として制作した作品の題材は、 自分の中で未消化で残っていた重たい記憶を選び、 そうすることで自分の深いところと 向き合うことができたようです。 もっと気楽な題材を選ぶことだって できたかも知れないのに、、、。

漠然と「アニメが好きだ」と 思っていたところから、実際に作ってみて、 好きな工程、嫌いな工程があることが分かり、 そして「自分はもとあるものに『工夫』をすることが好きだ、 ということを卒プロの過程で気づけた」と言っていました。
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二人目の発表者は、 自分の好きな画家の絵の模写を使った 「お菓子の包装デザイン」に取り組みました。 ケーキの箱と2種のクッキーが入った 小ぶりなクッキー缶に模写した絵が貼り付けてあります。 すごく細かいところまで描き込まれていて、 優美で豪華な印象を受けます。
もともと自分というものが 自分でもよく分からない性格とのことで、 今回の発表に辿り着くまでのプロセスは まさに彼女の「心の旅」を聞いているようでした。
自分のことを理解できないでは、 相手にも何も伝えることができない。 だから一生懸命自分を見つめたそうです。
そして発見した、自分へ、 そして他者にも伝えたいメッセージは 「自分をしっかり持つ」だったそうです。
オリジナルの絵ではなく、 模写で表現する方が自分には合っている、 ということにも途中で気付きました。 模写の絵の選択、組み合わせの一つ一つには 彼女の心の中の発見や想いからなされているんだと知って、 逆にオリジナルの絵で作品を作るより 難しいことを成し遂げんたんじゃないかと 唸ってしまいました。
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三人目は食事という行為、 作る人と食べる人の間にあるコミュニケーションがテーマで、 作る人が食べてくれる人にどれだけ寄り添えるのか?と いうことを検証していました。 ご飯やお菓子を作ることも、食べることも好きな彼女は、 大きく「食」ということは決まっていても その枠の中で何度もテーマ変更したそうです。 苦労して彼女が選んだテーマと発表からは、 忙しすぎて他者が見えなくなっている この時代にもう一度よく考えるべきことを 思春期の女の子らしい繊細な感受性を通して 気づかされたような気がしました。
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彼女もまたこの発表の準備を通して たくさんの自分に出会ったそうです。
卒業プロジェクトの目的が「自分と向き合う」 「自分を発見する」ことであるとすれば、
3人とも十二分にその目的を果たしたのだと思います。 私もまた刺激を受け、何か新しいことに 挑戦したくなってしまいました!
(4・6年生 保護者)
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