昨年に続き、今年も「東京賢治シュタイナー学校」の12年生18名が、
卒業オイリュトミー公演のために愛知に立ち寄ってくれました。

愛知の卒業生は3名なので、その6倍の高校生が校舎に到着した時には迫力がありました。
ちょうど休み時間だったこともあり、下のクラスの子どもたちは興味津々で
窓から乗り出しての大歓迎。全校生徒が拍手でお出迎えしました。

1F5A485F-0F62-4CCD-88F1-974C40D4DA5C到着して早速2階のホールでリハーサルスタート。
おもてなし部隊の母たちはキッチンで昼食の準備です。
今年も保護者からの持ち寄り料理をワンプレートに盛り付け、
スープやおにぎりを作ることにしました。
お昼に1階のキッチンに降りてきた彼らは、料理を見るなり
歓声を上げてくれました。作りすぎたかな?と
心配していたのですが、みんな綺麗に平らげて、
「スイーツも食べたい〜。でも我慢。」と言って甘味類は
公演後に食べることに。お昼をたくさん食べて2回もの
公演で動けるのかな?と心配しましたが杞憂でした。
とてつもない運動量なのです。ホールを目一杯使って
すごい勢いで動くこと動くこと。
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前半はゲーテの詩を含む3曲を舞い、休憩を挟んで後半は
メルヘン「森は生きている」をオリジナル脚本に起こした演目と、
リストのハンガリー狂詩曲第二番でした。
ゲーテの詩では水の流れを滑らかな動きとスピードで表現し、
メルヘンでは笑いを誘う語りとコミカルなオイリュトミーで和ませ、
リストのハンガリー狂詩曲ではアップテンポなリズムを
18人が目にも止まらぬ速さで表現していました。
どの曲も、それはそれは見応えがあり、まだまだずっと見ていたいと
思わせるほどでした。

更に、シルクの衣装はうっとりするほど美しく、特にメルヘンでの
クライトの発色が素晴らしかったのです。12の月の精が着る12色の衣装や
装飾がとても綺麗で見惚れました。

公演が終わって私服に戻った彼らからはさっきまでの気迫が消えていて、
その切り替えの速さにこちらがまだ余韻に浸っていたいのだと気付かされました。
A40F7401-7793-4763-B02A-3CFE7C4FC054 12年生どうしの束の間の交流を終えて、おもてなし部隊が用意した
夕食のお弁当とおやつセットを大事そうに持って行きました。

夕方6時前、とっぷりと暮れた学園の駐車場に、日進駅まで送るために
学園保護者の車が集まりました。分乗していく12年生を見送るとき、
愛知もこんな大人数の訪問を受け入れられる日が来たのだなー、と
ひとりで感動を噛み締めていました。

引率してくださった先生方、快く送り出してくださった保護者の皆さま、
本当にありがとうございました。
コロナ禍のため、恒例の海外公演が出来なくなってしまったけれど、
これから1週間かけて京都方面を旅するそうです。
12年生のみんな、愛知に来てくれてありがとう!
良い旅を。
         (おもてなし隊 12年生母)

〜プログラム〜
①メル・ボニス:ピアノ四重奏曲第1番op.69 第3楽章
②J.W.ゲーテ:詩 “水の上の霊の歌"
③S.プロコフィエフ:ピアノソナタ第1番 op.1
ーーー15分休憩ーーー
④メルヘン"森は生きている”
⑤F.リスト ハンガリー狂詩曲第二番