春休みに入ってから1週間後の週末、
学園では毎年恒例の教室づくりが行われました。

教室づくりは、黒板の塗り直しやカーテン類の染めと
アイロンがけ、サテライト教室の整備など、
することはたくさんあります。

低学年の子ども達は、下駄箱周辺のすのこを、
粉まみれになりながらやすりがけをしました。
1週間ぶりの学校に、4年生の息子は前日から
やすりの準備をしてやる気満々の様子でした。
「ここまだザラザラだなぁ、
先に荒いのでやった方がいいかなぁ」など、
小さな体を寄せ集めて相談している姿に頼もしさを感じました。

高学年の子ども達も積極的に染め物やアイロンがけ、
繕い物をしてくれました。
「この緑はもうちょっと黄色味が欲しいなぁ」と美を追求する姿も、
美しい世界で育ってきた子ども達ならではだなと感じました。
そんな強力なお手伝いのおかげで、予定よりも早く教室作りは終わりました。

作業後の報告会での感想に、
「教室づくりは愛する我が子に
お人形などを作ったりする事に似ていると感じた」とありました。
教員も保護者も、4月からの学びを楽しみに待つ
子ども達の顔を思い浮かべながら、丁寧に丁寧に作業を進め、
愛がたくさんつまった教室に仕上がりました。

しかし、この教室づくりで一番印象に残ったことは、
サテライト教室が狭い!ということです。

我が愛知シュタイナー学園も、
年々生徒数が増えることで教室が足りなくなり、
高学年にはサテライト教室と本校舎を行き来する不便をかけています。
ただ、これもあと1学期間の辛抱です。
現在、本校舎敷地内に新校舎を建設中であり、
2学期からは高学年から低学年まで
みんなが同じ校舎で学ぶことができる、
想像しただけでもワクワクする日が待っています。

(4年生 保護者)