BlogPaint今日から新年度が始まりました。

ぎりぎり昨日まで教室作りをしていまして、
本当に今日から始められるのか?と思っていましたが、
そこは百戦錬磨のシュタイナー学園教師陣と親達。
間に合わせましたよ。

シュタイナー学校ではおなじみの
「真っ黒観音開き黒板」を新たに1台作りまして、
大量のカーテンも染めて縫製しました。
4月は布が染めたてなので、どの教室も色鮮やかです。

この教室で、子ども達の学びが深まりますように。

話は少し遡りますが、
7,8年生劇を見に来てくれた1年生(新2年生)のお父さんが感想を書いてくれました。

原稿はとっくに貰っていたのですが、3月はバタバタと忙しく
こちらにあげるのが遅くなってしまいました。(申し訳ない)
関係者が読んで感激した文章です。是非お読みください。

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「ナルニア国物語」、ファンタジー好きでなくても一度は耳にしたことがあると思います 。
全7部作からなる「ナルニア国物語」の第1部「ライオンと魔女」を7,8年生たちが演じるのを観てきました。

それまでに7,8年生たちが本番に向けて一生懸命練習していることを何度も聞いていました。本番1ヶ月ほど前の時点では、「それぞれに一生懸命やっているのだが、役になりきれていない」「照れが出てしまう」「まだまだ声が小さい」 などのことを聞いていました。親の一人は、役に悩む娘にどう向き合っていいのか先生に相談していました。その頃の7,8年生は自分の内面とじっと格闘しているような、思い詰めたような顔をしていました。大丈夫かなーとすこし心配にもなりましたが、とてもいいものになると僕も含めみんな信じていたと思います。演劇指導の先生も非常に熱心にやってくれていると聞いていました。するとやはり、本番すこし前の通し稽古を観た親から聞いたのは「よくぞ最後にここまで仕上げてきた、いけそうだ」 ということでした。本番を観るのがとても楽しみになりました。

2月28日、本番の日、演劇ホールの入り口には7,8年生の描いたナルニア国の絵が飾られていました。その絵の素晴らしさにまず驚きました。絵としての巧さもさることながら、そこに現れてる精神の純粋さや深さに感銘を受けました。

劇は、先ず「ナルニア国物語」 を主題として音楽の先生が作られた曲の合奏から始まりました。幽玄な響きの中に、勇気と愛を感じる素晴らしい曲です。これから始まる冒険を予感させます。

そして劇は始まりました。最初は若干の緊張は見られましたが、少しずつ緊張も消え、堂々とそしてどこまでも凛々しく劇を演じていました。6人しかいない7,8年生、一人で2役から3役演じます。コミカルなタムナスさんの演技には、みんなが笑いました。 しっかりものの長兄ピーター、はつらつとした姉のスーザン、優しい妹のルーシー、人間らしい弱さを抱えた次男のエドマンド、そして冷酷な白い女王と太陽のように力強いアスラン。いずれの役もその子でしか演じられないようなはまりっぷりでした 。

舞台衣装も見ごたえがありました。特に力強いアスランの衣装と美しい白い女王の衣装には目を奪われ ました。衣装は役を演じる本人たちが自分で手作りしたそうです。大道具、小道具にも細かいところまでちゃんとファンタジーと質感があり、一つの世界を作っていました。

劇は、アスランと兄弟たちが冬の女王に勝利して終わりました。素晴らしかった。でも、何が素晴らしかったのか? もちろん演技も素晴らしかった。しかしもっと胸の奥に感じた感動のわけはなんなのか?その訳を後になって一人の先生に教えられました。「これまでシュタイナー教育を受けてきたからこそ、いつも自分を認められ、肯定されてきたからこそ、あの舞台で堂々と自分に対し、肯定感を持って立っていられた」 ということです。その自己肯定感、人間としての輝きに僕は感動したのではと。シュタイナーびいきするようですが、普通は( 自分のことを思い出してみても)照れたり、おどおどしたり、なかなかあそこまではできないそうです。そして7,8年生の子たちの一人一人が役と向き合った結果、自分の壁と直面し、そしてそれを超えていった。そのドラマを劇の中に感じて感動したのだと思います。

二日目の劇も終えた7,8年生は誰もが嬉しそうで、壁を一つ乗り越えた自信に満ちているようでした。そしていつものリラックスした顔に戻っていました。下級生たちと劇について明るくわいわい喋っている彼らの姿が忘れ られません。ここまで来るのに、何度も泣いた子もいると聞いています。それに向き合う親も同様に、苦しい時期があったことと思います。でも、やはりそれは成長には必要なことで、苦しかった分だけ、乗り越えた分だけ喜びはやってくるんだなと思わせてくれました。

そして、ここまでがんばった子たちを見て、劇を観た僕らがただ「素晴らしかったね」「楽しかったね」 では済まない気がしています。「私たちはここまでやったよ。あなたはどうなの?」と問われているようで、、、。もちろん7,8年生の子たちは純粋に観る人に楽しんでもらえればとそれでいい と思っているとは思いますが。でも、演じた子たちに向き合おうとすればするほど、自分もまた自分の課題に勇気を持って取り組まざるを得ない。そんな気がしています。ちくしょー、大人たちも負けないぞー。

7,8年生の皆さん、担任の先生、演劇指導の先生、そして7,8年生の保護者の皆さん。 素晴らしい劇をありがとうございました。


               (新2年生 保護者)