3、4年生がオイリュトミーの授業の時、1年生は手仕事の授業ですが、
学期祭でオイリュトミーの発表があった翌週、手仕事の先生が
「今日は1年生の○○くんが、『この音楽で3.4年生はオイリュトミーですごいことをしているんだよ』
と教えてくれたんです。」
と話してくれました。
どの教室にも時計はありませんが、シクラメン
どうやら、いつも3、4年生の伴奏の音楽が1年生の時計がわりになっているらしく、
手仕事の先生が時間を見計らって「そろそろおしまいにしましょう。」と言っても
「これはまだ終わりの音楽じゃないから大丈夫。」とのんびりしていたり、
何も言わなくても「もうこの音楽だから早く終わらないと。」となるそうです。

学期祭ではその音楽と3、4年生の動きが1年生の中で初めて一つになって、
その感動を手仕事の先生に伝えてくれたようです。
そういえば1年生は他の学年のオイリュトミーを見たのは初めてだったと
あらためて気が付きました。
そして1年生が3年生になる2年後に、また同じ音楽でオイリュトミーをする時、
「あの時見たすごいのが自分もできる」と目を輝かせてくれるのではないかと思うと、その日が待ち遠しいのと同時に、とても幸せな気分になります。

今年は愛知県では珍しく12月上旬に雪が降りましたが、
その日1年生の手仕事の授業がなかなか終わらないと思っていたら、
なぜかその日は伴奏の音が全く聞こえなかったらしく、
手仕事の先生も1年生の子も申し合わせたように
「今日は全然音楽が聞こえなかった」と不思議そうに私に言ってくれました。

(オイリュトミー 専科教員)