3年生と4年生は、春から畑仕事に米づくりと「暮らし」に関わる授業をしています。
9歳ごろの子どもたちは、内面の成長の過程で不安や孤独を感じます。
そんな時期のこの「暮らし」の学びは、自らが立つこの地上と新たな関係を築き、
しっかりと地に足をつけて生きていく助けとなります。

そこで、畑でサツマイモと大豆を育ててきました。
大豆の畝づくりや種まきは日進野菜塾さんにご指導して頂き、先月無事収穫をしました。
「豆腐にしよう!」「味噌つくろう!」など、大豆を何に変身させようかと、子どもたちもワクワクしています。
収穫したサツマイモは、2株だけサツマイモチップスにして学園のみんなにふるまいました。
そのあとは算数の授業で重さを量り、学園のみんなや先生方に均等に渡るよう計算して
それぞれ家に持ち帰りました。
少し残った分は、また調理実習をしてみんなにふるまいます。

お米は以前ブログでもご紹介した通り、稲をはざかけにしていました。BlogPaint
それをはじめは手で稲から籾を外していきました。子どもたちにとっては未知の世界。「おおっ!」とあちこちから声が漏れます。プチプチとどんどん稲穂から籾が外れていきました。
少したってから、『こきばし』や『千歯こき』の話をし、割り箸と輪ゴムで即席『こきばし』を使った脱穀をやって見せると、また「おおっ!」と声があがりました。早速子どもたちも挑戦。「すごーい!」「たのしーい!」「もうこんなに取れたよ!」と大喜びで脱穀が進んでいきました。
お掃除のときは、床に落ちたたくさんの籾とゴミやもみ殻を分けるのに、
一粒ずつ一生懸命つまんで取っていましたが、「籾はもみ殻より重いから、ふ~って吹いたら籾だけが残るよ」と言うと、あちこちでふ~ふ~と吹き始めて、また「おおっ!」「おもしろ~い!」の声。


子どもたちの感動する力は本当にかけがえのない宝物です。
そんな子どもたちから私が感動をもらう毎日です。

(3,4年生 担任)