北海道シュタイナー学園いずみの学校より佐藤邦宏先生をお招きし、公開講座を行いました。
講座内容の詳細▶︎http://steiner.ldblog.jp/archives/57191550.html
参加された皆様の感想を紹介いたします。


【午前の部】

偉大な魂マハトマ・ガンディー 〜最後のたたかい〜

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●前回に続き、今回も楽しく聞かせてもらいました。歴史の授業は興味がなく、つまらない学生時代を過ごしましたが、先生の授業は「人間の人生ってすごくおもしろいな」と思わせてくれました。ガンディー自身は大きなものを変えようと思っていたのではなく、自分の信念に従って行動を続けた結果が、彼の歴史となっていったんだなと思いました。「自分のやるべきこと、やれることをしていく」これが大切だなと思いました。


●ガンディーの大きな目標に向かう小さな一歩からの努力が心に響きました。


●ガンディーの信念を貫く生き方に感動しました。知識を身につけるだけでなく、強い心を育てることを、子どもたちにも共有したいと思いました。


●自分との対話をしながら受けられる授業ですね。ガンディーのすごさを感じつつ、歴史を変えてゆく心の強さを、驚きと感動をもって聴くことができました。


●まるでお芝居を観終わったかのような気分を味わうことができました。足で動いて得た生の体験、生の情報が大切だと感じることができました。日々の暮らしで実践していきたいと思いました。


●今回も、心で受け止める授業でした。世界各地の戦争は暴力では終わらないことは明らかだと思うのですが、ガンディーに学んで戦いを止められたらな…と思います。


●夏からの引き続きの講座でとても楽しみにしていました。理不尽なことに対しても誠実に向き合い、理不尽な扱いを受けている同胞に対しても親身になって対応していくガンディーのあり方に勇気づけられました。


●学ぶこと、知ることが楽しいと久々に思える貴重な時間となりました。


●佐藤先生のハートを揺さぶる話し方に引き込まれて、一緒にガンディーの生きた時代を感じ、共に喜びや苦しみを味わうような体験をしました。「この世界をどのように生きるか」を自ら考えさせる授業だったと思います。


●日本は今、自分たちの足で立っているか?大英帝国に支配されていた当時のインドの姿は、今の日本にとって他人事ではない。日本を救うヒーローは決して特別な誰かではなく、私たち一人ひとりの魂なのだと、ガンディーが教えてくれたように思います。

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【午後の部】

どうしたらよりよく力づけることができるのか?

真剣な問いを抱く親・教育者・学生の方のための教育講座

「子育ての地図」と「力づける源」を手に入れる

~子どもたちと自分自身を力づけるシュタイナー教育と心臓知性の力のおはなし~

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●6年生の娘との生活に今日の知識を活かして、どっしりとしていられたらいいなと思います。心を落ち着けて長い時間過ごせるようになれば、家族みんなが笑顔でいられる時間が増えると思いました。


●人との接し方について、どのようにしていくかを考えるきっかけとなりました。


●世の中を生きていく上で、感謝の気持ちがとても大事であると改めて思いました。


●体、脳、ハートでいっぱい味わった時間でした。


●今は思考ばかりを使う社会なので、体と心をより意識した生活を心がけたいです。これからは、ハートが中心の社会になっていくことが求められると感じました。


●おもしろかったです。夫にも聞いてほしかった!


●科学的に話してくれたのでわかりやすく、腑に落ちる講座でした。自分の息子たちが今どの段階にいるか知れたことで、少し楽観視できそうです。


●わが子たちの年齢に当てはめて、今こんなことをしてあげたらいいんだなと、ヒントをもらえてよかったです。


子どもは何でもマネをする。考え方や感じ方も。子に「こう育ってほしい」と思うなら、親がそれを示せば良い。とてもシンプルで、とても難しい。親の私は、前を向いて、自分の人生をしっかり歩み、自己を整え、統合させることに力を注ごうと思いました。
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・・募集中・・

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常勤職員・音楽科非常勤講師▶︎詳細

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入学以来、初めての学期祭。
1学期はコロナの影響で中止になったため、
この日を待ちわびていました。

子どもの入場を待つ間、
ドキドキわくわく興奮気味でしたが、
まるでそれを察したかのように、

アンサンブル指導の先生が
急遽、ピアノの演奏をして下さいました。
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優しい音色を聞いているうちに、
心の準備が整うのを感じて、
素晴らしい雰囲気の中、
学期祭がスタートしました。

1年生
『数の学び』


入場すると、
たくさんの保護者に驚いたのか
発表できるのが嬉しいのか、
みんなニコニコかわいらしい笑顔で
こちらもつられて笑顔になりました。

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お手玉を使いながら
数え歌を歌ったり、
先生とアイコンタクトを取りながら
体を使って数を数える様子は、
我が子ながら感心するほど。

何よりも皆が楽しそうで、
退場する時には
全員が自信に満ちた表情を
していた気がします。

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2年生 3年生
『韓国語』


お手玉を使ったり、
手遊びしながらの韓国語は
気持ちの良いリズムを刻んで、
子どもたちも先生も
自然と笑顔がこぼれる
楽しい雰囲気でした。

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(写真:2年生)
だんだん発音や体の動きが
複雑になっていくにも関わらず、
子どもたちの集中力や、
学びへの意欲が高まっていくのを
感じました。
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(写真:3年生)
また、先生との何気ないやり取りも
韓国語で交わしていることに驚きました。

4年生 5年生
『英語』


お手玉を使ってABCの発音をしたり、
体の動きと連動させて
リズム良く単語を言うことで、
自然と英語が身につくのかと納得。
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(写真:4年生)
学年が変わると
“ABC”から“IやYOU”など
自分と相手を意識する内容になったり、
会話のやり取りへと変化していました。

子どもの心の成長と
学びの内容が一致しているのが
素晴らしいと思いました。
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(写真:5年生)
会話の発表は
各々のキャラクターが光っていて、
最後の歌は思わず手拍子してしまうほど
楽しかったです。

6・7年生 8年生
『弦楽器によるアンサンブル』


緊張感が伝わってくる出だしでしたが、
だんだん皆の息があって
心地良いアンサンブルでした。
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(写真:6・7年生)
指揮をして下さった先生との
信頼関係が感じられたり、
音で仲間を支え、
真剣なまなざしで
楽譜を見つめる姿が、
普段見ている元気な様子とは
違い印象的でした。
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IMG_0284 (写真:8年生)
きっと音程を取るのも
大変だと思うのですが、
相手の音と自分の音を重ねていくことで、
音楽の学び以上に何か得られるものが
あるのではないかと感じました。

10年生
『キンダーライアーの演奏』


自分たちで製作した
キンダーライアーの演奏でした。
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弦楽器のアンサンブルとは
ひと味違い、
一人ひとりの優しい音色が
少しずつ重なり、
会場全体を温かく包み込みました。
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単に楽器を作って
演奏するというだけでなく、
自分の手で生みだしたものが、
その先に
“癒し”や“優しい空間”を作り出すという、
未来への可能性を感じる発表で、
ライアーを優しく見つめる姿が印象的でした。

11年生
『北海道での介護・福祉実習の発表』

プロジェクターに映し出される写真から、
北海道での生活がとても充実していたことが
よく伝わりました。
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資料を見ながら落ち着いて話す姿に、
11年間の学びの凄さを感じる一方で、
チーズやプリンがすごく美味しかったと
嬉しそうに話す姿は微笑ましかったです。
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「様々な人とのコミュニケーションを
通して自分について深く考える時間になった」
という話が印象的でした。

8〜12年生
『合唱』

 
《Jupiter》《ふるさと》の
2曲を三声で合唱。

伴奏がない中、
透き通る声で重ねていく
音色の美しさや、
歌詞に込められた
各々の感情が伝わって
自然と涙が溢れました。

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全ての学年の発表を見ることで、
何年後かにはあんなふうになるのかと
未来が楽しみになったり、

きっと高学年になったときは、
息子もあんなに小さかったのかと
感慨深く思う日が来るのだろうと
思いました。

また発表のための
“特別な自分”ではなく、
普段、先生と積み重ねている時間を
そのまま見せてもらえている印象でした。

知識を詰め込むのではなく、
“楽しい”気持ちが自然と学びに
繋がってゆく姿や、発表の間、
子どもたちを見守る
担任の先生の優しいまなざしに、
シュタイナー教育の素晴らしさを
目の当たりにしたという想いで、
胸が熱くなりました。

最後に歌ってくれた
“ふるさと”のように、
この愛知シュタイナー学園が
子どもたちにとってかけがえのない
“ふるさと”になるよう、
しっかり支えていきたいと
強く思いました。

(1年生保護者)

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今後のイベント

kya

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1/9(月・祝)
佐藤邦宏先生 大人向け講座


 【午前の部】9:00-12:00

  偉大な魂マハトマ・ガンディー 〜最後のたたかい〜

(*高等部の授業を体験できます)


 【午後の部】13:30-16:30

 「子育ての地図」と「力づける源」を手に入れる

 ~子どもたちと自分自身を力づける
  シュタイナー教育と心臓知性の力のおはなし~ 

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 (午前と午後、片方でも参加可能)
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ようやく本格的な寒さがやってきた12月の初旬、
最終学年の卒業
プロジェクト、
略して「卒プロ」発表に参加してきました。
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一人目の発表者のテーマは
「クロスステッチで北欧神話の世界樹を描く」
というものでした。

世界樹は「ユグドラシル」と呼ばれ、
欧神話において
この世界を支え守ってくれている
とてつもなく大きな樹です。
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どうしてクロスステッチという手法を
選んだのか?ということです
「小さな積み重ね」でできることを
したかったと言っていました

今まで何かやっても
中途半端で終わることが多く、
「何かを最後まで完成させたい」
「計画性のない自分を克服したい」
という気持ちがあったそうです。
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小さな積み重ねを計画的に
繰り返さなければならない
クロスステッチはまさに
ぴったりの手法だったのでしょう

始めに北欧神話と
ユグドラシルの説明を丁寧にしてくれました。

欧神話には人間、神族、巨人や妖精などなど
9つの世界があり、ユグドラシルは
それぞれの世界を支え、
生命をめぐらせています。
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グドラシルは描く人によって
全然違う絵になるそうです。


彼女もま
「改めて私なりのユグドラシルを考えたい、表現したい」
という想いがあり、過去に描かれた他の人の絵を
あえてあまり参考にはしなかったそうです。

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彼女が感じる北欧神話の魅力の一つは、
出てくる神々が人間っぽく
「弱さ」も抱えていることだと言っていました。

実際の作業に取り掛かると
問題にぶつかることも
当然ながら幾度もありました。

でも彼女は問題にぶつかる中で
「ほんの少し視点を変えるだけで道は開けてくる」
ということに気づきます。
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また集中できる時間の限界や、
どうしたら快適に作業できるのか?
といったことも分かってきました。

そうした発見を通して
最後までがんばることが出来、
完成に至ることができました。

計画性のなかった自分にも
向き合えたのだと思います。
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出来上がった作品は
本当に細やかにステッチされており、
色使いがとても淡く繊細で、
まるで虹の中の世界のように見えました。

最初にしっかりとした完成形があったわけではなく、
自分のイメージを高くしていき
完成形に近づけていったそうです。
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ときには北欧神話の世界観を固定せず
柔軟に考えて自分の作品に取り込んでいきました。

そんな様々な「過程を楽しみたかった」と
言っていました。

彼女の作った素晴らしい
「わたしのユグドラシル」がそこにありました。

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二人目の発表テーマは
「英語の小説を翻訳する」というものでした

このテーマにした理由は、
英語が身近に触れられる家庭で育ち、
語に興味があったことと
文章が書きたかったということが
結びついたからだそうです。
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翻訳のための本を書店で探していて、
なんとなく惹かれるものがあり手にしたその本は、
ナチスのユダヤ人迫害が背景にある物語でした。

直接そのことが書かれているわけではなく、
読んでいるうちに浮かび上がってくる、
といった感じで書かれています。

翻訳する作業はとてもエネルギーが必要で
なかなか思ったように進まなかったそうです。
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一通り訳したのですが、
上手くいかず落ち込みます。

語順や助詞などが不自然な箇所を
直してゆきました。

最終的に仕上がった翻訳のある場面を
朗読してくれましたが、とても自然で
分かりやすい日本語に訳されていました。
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また彼女が特に大切に訳した文章を
紹介してくれました。

「The heartless have a heart」という文章です。

木こりの奥さんが
森で捨てられたユダヤ人の赤ちゃんを拾います

異なる宗教を信じ、何を考えているか
分からないユダヤ人をheartlessだと
木こりは受け入れることができずにいましたが
奥さんに上記の言葉を言われます。

そして自分の手で赤ちゃんの心臓の鼓動を
感じたとき木こりの気持ちが変化していきます。

その赤ちゃんを一人の「人間」だと認識したのです。

そこで彼女は「heart」という言葉を、
民族・宗教は違っても皆が持っている
「心」と訳したいと思いました。

この英語の文章を
「心なき人にも心がある」と訳しました。

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彼女が卒プロのため偶然手に取り、
翻訳したのはお互いに異なる宗教・民族の間の
「心」の物語でした。

彼女も自分の「心」を知りたくて
必然的にこの本に出会い、読みながら
自分と自分の心に出会っていったのかな、と思いました。

最初は、多くの単語の意味も、
文章の組み立て方も分からず
始めた翻訳作業ですが、
最後には「『分からない。できない』
ということに向き合う力を知り、
持つことができた」と言っていました。
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世界樹、ユグドラシルのように大きく、
豊かに人が育つには、
地上に見えている部分以上に
根を深く張らなければならないと思います

二人の受けたシュタイナー教育は
たくましい根を張るための力になってくれたに違いない、
と思いました。

(5・7年生 保護者)

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 【午後の部】13:30-16:30

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